ドイツ代表MFの移籍報道にバイエルンが怒りの声明 「根拠に欠けた話」と法的措置も検討
独紙のキミッヒ退団報道をルンメニゲ会長が公式サイトで否定
バイエルン・ミュンヘンがドイツ代表MFジョシュア・キミッヒに関する根拠のない移籍報道に怒りを表明し、「即座に法的措置を取る」と正式に声明を出している。
発端となったのはドイツ地元紙「シュツットガルター・ツァイトゥング」が報じた記事。その内容は22歳のMFキミッヒが、出場機会が少ないことを理由に今季限りで移籍するというもので、移籍先として同選手の古巣でもあるRBライプツィヒ、昨季までバイエルンを率いていたジョゼップ・グアルディオラ監督のいるマンチェスター・シティの名前が挙がっていた。
しかし、バイエルンはこの報道に対して公式サイトで声明を発表。そのなかでカール=ハインツ・ルンメニゲ会長は「あまりにもひどい間違った考えだ」と非難のコメントを発している。続けて「これは根拠に欠けた話。ジョシュア・キミッヒはFCバイエルンと2020年まで契約を結んでおり、来季も確実にFCバイエルンでプレーする」と移籍の噂を真っ向から否定した。
さらにクラブは「即座にシュツットガルトの新聞に対し、法的措置を取る」とされており、不適切な報道があった地元紙を糾弾している。
ドイツ代表に名を連ねるキミッヒは昨夏に行われた欧州選手権でレギュラーを張り、大会ベストイレブンに選ばれる活躍を見せた。バイエルンでもペップ体制だった昨季は公式戦36試合(先発25試合)、カルロ・アンチェロッティ監督が就任した今季は公式戦39試合(先発20試合)に出場。昨季に比べれば確かにスタメンの回数は減っているものの、中盤のほかにもセンターバックやサイドバックでもプレーできる万能性を発揮し、タレントの多いバイエルンでも着実に出番を増やしていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images