中田英寿の古巣パルマを中国人オーナーが買収 黄金期支えたクレスポが副会長就任か

ジャン・リザン氏がクラブ株式を取得 チームは来季2部昇格圏内につける

 元日本代表MFの中田英寿氏がかつてプレーしたパルマが、中国人オーナーに買収されたことが分かった。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 パルマは1990年代序盤に欧州カップ戦で猛威を振るい、かつてはイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)らワールドクラスのスーパースターや、中田氏も在籍していた。だが、経営難により2015年に破産。SSDパルマ・カルチョ1913として4部からの再出発となり、かつてパルマを率いたネビオ・スカラ氏がクラブの代表者となった。

 今季は3部相当のレガ・プロに昇格し、現在ジローネBで2位。2部昇格プレーオフ圏内につけている。そんななか、インテル、ACミランに続き、中国人オーナーがクラブの買収に乗り出した。ジャン・リザン氏がクラブの株式40%を取得し、今後60%、90%と段階的に持ち株を増やす計画だという。

 この買収劇には、パルマOBで2014年にパルマ下部組織の監督も務めた元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポ氏が参加しており、副会長に就任する可能性が高まっている。インテルとミランは経営難から、いずれも中国人オーナーグループが買収したが、強豪再建への道のりは長い。パルマはチャイナマネーとともに、セリエA復帰を果たせるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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