なでしこ川澄が米最多記録の1試合4アシスト 米代表同僚らが絶賛「ナホは世界屈指のパサー」
川澄が今季初ゴールを決め、1試合4アシストの金字塔
シアトル・レインの元なでしこジャパンFW川澄奈穂美が偉業を成し遂げた。現地時間13日の本拠地ワシントン・スピリッツ戦で先発すると、1ゴール4アシストの活躍を見せて6-2の勝利に貢献した。クラブ公式サイトでは「ナホの1試合4アシストはNWSL(米女子サッカーリーグ)最多記録」と金字塔を報じている。
この日はまさに「川澄劇場」だった。前半20分、相手のパスを奪った川澄がワンツーで相手エリア内に侵入すると、MFネアーンに丁寧なパスを落として先制点をお膳立て。同35分には右サイドから川澄がクロスを供給し、中央でFWヤネズが合わせて追加点を奪う。後半14分にPKで1点を返されて嫌なムードが漂ったが、これを払拭したのも川澄だった。
同23分、MFラピノーからのパスをファーサイドに走り込んだ川澄が今季初ゴールを決めて再び3-1と突き放す。3分後には、ラピノーが最終ラインの裏へ抜け出して川澄にパスを通し、再びラピノーにパスを戻して4点目。さらに1点を追加したシアトルは同34分、左サイドからのクロスを川澄が落とし、MFエルストンが冷静に決め、これが川澄にとって4アシスト目となった。
先制点を決めたアメリカ代表のネアーンは、「ナホは本当にハードワークして、ダイレクトで打てる場所に完璧なパスをくれた」と称賛。また同代表のラピノーも「(ナホは)世界屈指のパサーだと思う。良い走りをすれば、そこにボールが来ることを私たちはいつだって分かっている」と絶大な信頼を寄せている。