プレミア制覇に導いたコンテ流の意外な一面 名手ピルロがランパードに予言していた言葉とは

コンテ監督の意外な戦略

 選手にハードワークを求めるイメージが強いコンテ監督だが、英紙「サン」が今月8日に発表した今季最も走行距離が長い選手のトップ10を見ても、チームの心臓であるMFエンゴロ・カンテが5位、ゲームキャプテンのDFギャリー・ケイヒルが10位にランクインするに止まった。

 もちろん、チームとして最低限のハードワークを怠ることなく規律を貫き通したが、今季途中に英ラジオ局「talkSPORT」で発表されたクラブ走行距離ランキングでも、チェルシーは14位と中位以下に位置。シーズンを通して、効率的なフットボールを展開していたことが浮き彫りとなっている。

 実際、今季のチェルシーはライバルチームに比べて負傷離脱者が少なく、ほぼ万全な状態でシーズンを戦うことができた。それは、コンテ監督の走行量を抑える戦略が大きな要因となっていたのかもしれない。

 ランパード氏は英メディア「BTスポーツ」でも、「ピルロとコンテについて話したら、彼を称賛しきれるだけの言葉が見つからないと言っていたよ」と語っていたが、そのピルロの予測どおり、コンテ監督はユベントスやイタリア代表で示した圧巻の手腕を、難敵揃いのプレミアでも就任1年目から見事に発揮してみせた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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