就任8カ月での監督交代か!?

 成績不振によって更迭の危機にあるACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、最有力後任候補にASローマや、ロシア強豪ゼニトをかつて率いたルチアーノ・スパレッティ氏が浮上している。イタリアのサッカーニュースサイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。
　ミランは24日、ラツィオに1-3で敗れ、1941年以来という1月リーグ戦勝ち星なしという危機的状況に陥っている。インザーギ監督も、自身の立場が危うくなっていることをすでに認めている。
　 ラツィオ戦での逆転負け後、指揮官は去就問題について「火曜日の試合は決定的な試合。問題が僕なら、辞任 する。だが、このまま前進する」とコメント。シルビオ・ベルルスコーニ会長と、アドリアーノ・ガリアーニCEOは、決断を下そうとしている。27日のイタ リア杯準々決勝ラツィオ戦で敗れれば、わずか就任8カ月で現役時代数々のゴールでミランに栄光をもたらしてきた英雄を解任する可能性が高まった。
　 最新のリポートによると、後任の最有力候補に浮上しているのはスパレッティ氏だという。2010年開幕前と、昨年1月にマッシミリアーノ・アッレグリ元監 督解任時にもミランの監督候補に挙がった戦略家。昨年3月に解雇されたゼニトとの契約が今季終了まで残っており、多額の違約金が現在も支払われていること が就任のハードルとなりそうだ。
　堅守速攻タイプの戦術の多いイタリア人監督としては 、美しい攻撃的なサッカーを志向する珍しいタイプ。セリエAベネチアを指揮した1999年シーズンには、現磐田の名波浩監督を指導した経験も持っている。日本代表FW本田圭佑にとってもメリットがある後任監督かもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images