インサイドハーフで本田にチャンス到来か 閉塞感漂うミランが3バック導入をテスト
4戦未勝利のミランが打開策としてシステム変更も
日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、苦戦が続いている終盤戦にきて3バックへのシステム変更が急浮上している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
ミランは前節の強豪ローマ戦で為す術なしという内容で1-4と完敗。その前の2試合ではエンポリ、クロトーネといった下位チームに勝ち点1しか積み上げられず、4戦未勝利と閉塞感が漂っている。次節は現地時間13日に現在5位と躍進を続けるアタランタとのアウェーゲームが控える。
ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、打開策として3バックの導入をテストしているという。10月のイタリア代表とスペイン代表による親善試合で負傷し、長期離脱していた主将のMFリッカルド・モントリーボをアンカーに復帰させ、インサイドハーフにMFマリオ・パサリッチと、これまで右ウイングの絶対的なレギュラーであったFWスソを起用。2トップにFWジャンルカ・ラパドゥーラとFWジェラール・デウロフェウを並べる布陣が予想されている。
右ウイングとしては突破力やチャンス創出能力で同じ左利きのスソに完全なる後れを取っていた本田だが、インサイドハーフでの競争となれば状況が変わる。特に、ここ数試合のスソは疲労蓄積によるパフォーマンス低下が顕著で、スタメン予想には名を連ねなかった本田も、交代出場の可能性は高まるかもしれない。
今季終了時点で契約満了を迎える本田には、来季スペインリーグ1部昇格のレバンテから獲得の興味が示されていると報じられている。自身の価値やプレーをアピールするためにも、システム変更というこのタイミングでチャンスをつかみたいところだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images