「日本の女性もサッカー指導者の夢を信じて」 ACL史上初の28歳女性監督が切り開いた新境地
指揮官の夢を抱く日本の女性へ
日本ではイースタンSCのように、Jリーグチームを女性監督が率いるというのは、現段階では現実的でないのが実情だ。それでも、近年のなでしこジャパンの躍進により、女性にとってのサッカーがより身近なものとなってきているのもまた事実だ。
将来、Jクラブの監督になってみたい――。そのような夢を胸の内に秘めている少女たちも、もしかしたら少なくないのかもしれない。28歳の先駆者は、そんな未来の原石たちに向けて心からのエールを送った。
「サッカーの指導者という夢を目指している日本の女性に伝えたいことは、とにかく諦めず、自分を信じ、正しいと思うことをやり続けること。そうすれば夢は叶うと信じてここまで来た。常に自分を信じて、自分の道を進み続ける。それが成功につながっているから」
チャン監督はイースタンSCをACLというアジア最高峰の舞台に導き、女性監督でも男子トップチームを束ねられることを証明した。6戦未勝利で大会を後にしたが、ここで得た勝ち点1が、女性指揮官の新たな未来を切り開くことになるかもしれない。
【了】
城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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