本田の新天地候補として注目が集まるレバンテ 来季1部昇格を決めたクラブの現状を読み解く

今季リーグ最少失点、得点数リーグ2位 トップ下は流動的起用で代表戦士は不在

 
 ACミランの日本代表FW本田圭佑はスペイン紙「スーペルデポル」に、スペイン2部首位で来季の1部昇格を決めているレバンテへの移籍の可能性を報じられた。果たしてオランダ、ロシア、イタリアに続く4カ国目の海外クラブとなるのか。過去の成績や今季の数字からクラブの現状を読み解いた。

 バレンシア州をホームタウンとするレバンテは2010-11シーズンから15-16シーズンまで1部に在籍するなど、21世紀に入ってからは中堅クラブとしての地位を確立しており、2012-13シーズンにはUEFAヨーロッパリーグにも参戦。また、近年では現在レアル・マドリードの正守護神を務めるコスタリカ代表GKケイラー・ナバス、セビージャの主力として成長したMFビセンテ・イボーラらがレバンテからステップアップを果たしている。

 チームは現地時間4月29日に行われた第36節オビエド戦で1-0の勝利を飾り、6試合を残して今季の2位以内を確定。1年での1部復帰を決めている。チームの強みは現在2部最少失点の27から分かる通り堅守で、得点数も同2位の52をマークしている。得点源となっているのは1トップのFWロジャー・マルティで得点王争いトップに立つ22ゴールをマーク。それに次いで左サイドハーフを務めるMFジェイソンが10得点を決めている。

 ただし、トップ下の位置は流動的な起用となっており、それにプラスして現在のチーム構成に代表クラスの選手は皆無という陣容だ。それだけに本田加入となれば話題性も大きく、なおかつこれまでの経験値をチームに注入する役割も期待される。ミラノの地で不遇の時を過ごす日本のエースは、スペインの地で復活の一歩を踏み出せるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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