インテルと江蘇蘇寧の技術部門統括が共同に 選手の左遷が背中合わせ…クラブ間で人事異動も
両クラブ技術部門の共同コーディネーターに前ローマSDのサバチーニ氏就任
日本代表DF長友佑都が所属のインテルは、今季開幕前に中国企業の蘇寧グループが株式約70%を買収して実質的なオーナーになっているが、よりグループの一員としての立場が明確にされることになった。中国での保有クラブ江蘇蘇寧の本拠地・南京で、両クラブ技術部門の共同コーディネーターに前ローマSD(スポーツディレクター)のワルテル・サバチーニ氏が就任することが発表された。
イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は南京での記者会見をレポートし、サバチーニ氏のコメントを報じている。
「私は興奮とともに蘇寧からのオファーを受け入れた。そして、ここにいることを誇りに思う。江蘇とインテルの両クラブがどちらも勝利を収められ続けるように、野心的にプロジェクトを進めるつもりだ。2つの異なるチームであるが、偉大なる統一されたグループである必要がある」
両チームの技術部門の統括が共同となり、インテルと江蘇の間で“人事異動”の色が濃い選手の移籍や指導者の行き来が予想される。すでに江蘇からはオーストラリア代表DFトレント・セインズベリーが冬の移籍市場において半年間の期限付き移籍でインテルに加入している。DFアンドレア・ラノッキアの移籍が決まったことによる万が一のための獲得という色が濃かったが、こうしたグループ内での融通は加速することになりそうだ。
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