Jリーグ、ナチス連想フラッグ掲出のG大阪に制裁 「差別的行為が発生したことは看過できない」
繰り返さないと宣言したにもかかわらず…
さらにJリーグはFIFA(国際サッカー連盟)の決議で、13年7月に加盟各国協会にガイドラインを提示し、適切な対処を求めていることにも言及。JFAやJリーグの姿勢を明らかにしている。
「FIFAは2013年5月の総会で『人種差別・差別への戦い』に関して決議し、同年7月には FIFA加盟各国協会に対してガイドラインを提示するとともに、諸規程を整備する等の適切な対処を求めている。これに対し、日本サッカー協会(JFA)は同年11月に規程を整備するとともに、加盟団体に対しても周知徹底している。これを受け、Jリーグにおいても、Jクラブに対する周知徹底を行ったり、トラブル事案が起こった際のマッチコミッショナーの手続きを定めたり、FIFA等に対して判例を調査し、どのような行為が差別に当たる可能性・危険性があるかをまとめて、各クラブに周知する等の対策を実施している」
そうしたうえで、今回のサポーターによる不適切なフラッグ掲出に関して制裁を加えた理由をこう付け加えた。
「2014年3月には埼玉スタジアムにて人種差別的な横断幕が掲出され、さらに、同年8月にはニッパツ三ツ沢球技場にてバナナが振られた。Jリーグとして、ひいてはサッカー界全体として二度と同様のことを繰り返さないと宣言したにもかかわらず、同種の差別的行為が発生したことは看過できない。以上より、本件制裁を決定するものとする」