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2戦連続先発の柴崎がチーム内外で信頼勝ち取る 現地紙「ガクは主人公の一人となれる存在だ」
指揮官も「彼の技術を買って“主役”の座を与える決意をした」と地元紙伝える
テネリフェのMF柴崎岳はリーガ・エスパニョーラ2部第37節ルーゴ戦で2試合連続の先発フル出場を果たし、チームも2-1で勝利した。攻撃のリズムを構築した日本人ミッドフィールダーに高い評価が集まっているが、地元紙「エル・ドルサル」は「ガク・シバサキは注目を手に入れている」とコラムで絶賛している。
チームは現在、同2部のラスト1カ月の戦いに臨んでいるが、「ガク・シバサキは主人公の一人となれる存在だ。日本人プレーヤーはこの島の中で完全に適応し、チーム内競争をさらに強め、ホセ・ルイス・マルティ監督にとって重要な選手の一人になっている」とムルシア戦とルーゴ戦で見せたクオリティーをこう称賛している。
「ガク・シバサキはチームでの連動、サッカーの楽しさを体現できるテクニックを備えている。左サイドであろうとメディアプンタ(トップ下)であろうと、その機動性でボールポゼッション時において正しい判断を下す。ルーゴ戦前半でいくつかのプレーを見せ、そして完全に自由を与えられた後半は中央に入り最高のプレーを見せた」
さらに「マルティ監督も最終的に彼の技術を買って“主役”の座を与える決意をしたようだ。ほとんどの攻撃的なプレーは、日本人プレーヤーのスパイクを通して作られたものだ。ゴール前22メートルの部分で、輝きを導き出すために使用されるべきだ」とまで持ち上げられている。
加入直後こそ心身のコンディションを崩して試合出場が遅れたものの、今や「1部昇格のための強力な主力」とまで評されるようになった。半年間という限られた契約期間だが、ここ数試合でのプレーぶりでチーム内外の信頼を勝ち取ったことは確かなようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images