現欧州組の元日本代表MFが語る日本とドイツの違い 「思い切りぶつけ合える」

ある前提があるからこそ「ぶつけ合える」

「思いや感情を、率直にぶつけ合ったり、仲違いできるのは、何があっても離れず、同じ方向を見据えてくれる仲間だという前提があるから。3年間ドイツでプレーしてきて、そんな目に見えない繋がりを感じるようになりました。その信頼や期待があるから、怒りや苛立ちが生まれるし、それを思い切りぶつけ合える。そう考えると、一つの関係性として、これも素晴らしいものです」

 3年間のドイツ生活で直接目にし、感じ、考えた日々を経て、山田の中でサポーター観も形を変えた。そして「この関係性の違いから、僕らが学ぶべきものもあるのかなと思います」と、今では前向きに吸収しようと努めている。

 ドイツと日本では国民性が異なると前置きし、「日本人には日本人なりのサッカー界やクラブの発展のさせ方がある」としながらも、一つの関係性としてこんな願望を口にした。

「選手同士の関係性と同じで、互いに敬意を欠いてはいけないけど、馴れ合いでもいけない。感謝や敬意が根底にあるのは大前提として、もっとこうしてくれって、選手がサポーターに、サポーターが選手に要求できる関係性であれたらと思います」

 

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