浦和DF森脇の鹿島選手への「口が臭い」発言は侮辱 Jリーグが2試合の出場停止処分を科す

Jリーグ規律委員会で審議 新潟戦、清水戦に出場できず

 Jリーグは9日、浦和レッズのDF森脇良太に対して2試合の出場停止処分を科すことを発表した。

 問題になったのは4日に本拠地の埼玉スタジアムで行われたJ1第10節、鹿島アントラーズの後半33分だった。浦和のDF槙野智章が自陣コーナー付近でボールをキープした鹿島MF土居聖真と競り合い、そこにFW興梠慎三がサポートに入る。主審が笛を吹き浦和ボールとなったが、判定後に興梠が土居を突き飛ばしたことに鹿島側が猛抗議し、両チームがもみ合いになった。

 そこで、鹿島MF小笠原満男と森脇の間でトラブルが起こった。言い争うような状態になったところを、森脇はチームメートのDF那須大亮に引き離されるようにして輪から外されている。その際、森脇が「口が臭い」と暴言を吐いたが、小笠原と森脇の間でそのターゲットが誰であったのか、主張が食い違っていた。森脇は小笠原に対するものとし、小笠原は同僚のMFレオ・シルバをターゲットにした「差別につながりかねない発言」と主張。その後、7日に森脇、小笠原ともJリーグ規律委員会に呼ばれて事情聴取を受けていた。

 そしてマッチコミッショナーと審判員からの報告書、試合映像を基に検証し審議した結果、「(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手の行為は、『他の競技者、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱』に相当すると判断」され、2試合の出場停止処分が下された。これにより森脇は、14日の第11節アルビレックス新潟戦(アウェー)、20日の第12節清水エスパルス(ホーム)に出場できなくなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文・写真 text & photo by Football ZONE web

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