今のミランでは「3部にも勝てない」 EL出場権獲得へ「本田を起用すべき」と番記者提言

ローマに完敗し4戦白星なし インテル、フィオレンティーナが勝ち点3差に迫る

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は7日の第35節ローマ戦でリーグ戦24試合連続の先発落ちとなり、1-4と惨敗したこの試合で出番は訪れなかった。後半42分から途中出場を果たした、4月23日の第33節エンポリ戦(1-2)以来となる出場機会を手にできなかった背番号10だが、4戦白星なしのチーム状況とエースの蓄積疲労から「本田をプレーさせた方がいい」という声も、イタリアメディアからは出ている。

 ミランは2位ローマ相手に圧倒された。前半8分、28分と相手のエースFWエディン・ジェコに立て続けにゴールを奪われると、1−2で迎えた後半33分には、”ミランの至宝”と愛されたイタリア代表FWステファン・エル・シャラウィに追加点を奪われた。同41分にはミランDFガブリエル・パレッタがエリア内で相手FWモハメド・サラーを蹴り倒してPK献上と退場処分になると、4点目を奪われた。

 MFマリオ・パサリッチのヘディング弾で一矢報いるのが精一杯だった6位ミランは、勝ち点59から上積みできず、残り3試合で5位アタランタとの勝ち点差は6に開いた。イタリア杯決勝に首位ユベントスと4位ラツィオが勝ち進んでいるため、カップ戦王者に与えられる来季UEFAヨーロッパリーグ出場権が6位のチームに回ってくることが濃厚だが、7位インテルと8位フィオレンティーナが勝ち点3差で追走しており、ミランが4年連続で欧州カップ戦出場権を逃す可能性はある

「ローマはより強力だった。簡単にミランを攻略して4ゴール決めた。今のミランでは勝てない。インテルと引き分け、エンポリに負け、クロトーネと引き分け、勝つことができない。今日のミランには、とても失望している。良い内容ではなかったし、組織的にも機能していなかった」

 地元テレビ局「7ゴールドTV」のミラン番記者を務めるパオロ・ヴィンチ氏は、このようにため息をついた。長年ミランを追い続ける番記者にとって、終盤戦でエンポリ、クロトーネという格下相手に勝ち点を取りこぼし、強豪ローマに圧倒されるミランの姿は、目を覆いたくなるものに映るようだ。

 

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