中澤佑二はなぜ36歳でもJ1の主力でプレーし続けられるのか 本人が語る意外な理由は?
ただ、ある意味で今の問題点ははっきりとしている。得点が奪えないということだ。9試合で7得点はJ1で16位。昨季の前半戦で得点を量産したマルキーニョスが神戸に移籍し、現状ではその穴を埋め切れていない。
起点は中村俊輔に頼るところが大きく、個人で打開できる選手も斎藤学くらい。今季はボールを奪う位置も低く、ゴールに向かう迫力にも欠ける。9節のFC東京戦で言えば、決定機を決めきれない勝負弱さも目立った。
一方、守備に目を向けると、相変わらず失点数は少ない。9試合で7失点はリーグ2位の少なさ。13年がリーグ2位、12年がリーグ1位、11年がリーグ3位タイ……というふうに、1シーズン制になった05年以降、失点の少なさは常に上位5位以内に入っている。10年シーズンを除けば、すべて3位以内。逆を言えば、点さえ取れれば、上位に食い込んでいけるということだ。
そのチームにおいて2002年以降、常にレギュラーで出続けているセンターバックがいる。中澤佑二である。ここ数年、栗原勇蔵と組むコンビはJ1でも常にトップクラスだ。