伊サッカー連盟アドバイザー、人種差別問題でイメージとブランド悪化を断言…ストライキ提案

ムンタリの処分撤回を退け、イタリアサッカー界に世界中から批判

 Jリーグでは人種差別疑惑が問題になった。鹿島アントラーズのMF小笠原満男は、4日のJ1リーグ第10節の浦和レッズとの試合中に、MFレオ・シルバに対して浦和DF森脇良太が「差別と捉えられてもおかしくない」という暴言を吐いたと激怒。これに対して森脇が否定する騒動に発展しているが、イタリアも人種差別問題で激震が広がっている。

 ペスカーラの元ガーナ代表MFサリー・ムンタリは、現地時間30日に行われたセリエA第34節の敵地カリアリ戦(0-1)の最中に観衆から人種差別の野次を受けたことを訴えたが、主審に認められずに警告を受けた。さらに試合終了間際には自らピッチを去ったことで二度目の警告を受けて退場処分となっていた。

 試合後にはACミランFW本田圭佑と同僚だった男の処分撤回を求める動きもあったが、リーグ側は「野次を飛ばしていたのはたった10人」と主張し、ムンタリの処分撤回を退けたことで、イタリアサッカー界には世界中からさらなる批判が浴びせられていた。

 イタリアサッカー連盟で反人種差別のアドバイザーを務めるフィオナ・メイ氏は、一連のムンタリへの人種差別でイタリアサッカー界のイメージとブランド悪化を断言。ムンタリ支持のために選手にボイコットを呼びかける緊急事態に発展している。英公共放送「BBC」が報じている。

 

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