バルセロナ地元紙も15歳久保のトップデビューに注目 「壁を打ち破るためのプレーを続けている」
かつて下部組織に所属した逸材の動向を追う 「彼の目標はバルサへの復帰」
U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)は、3日に行われたルヴァン杯でトップデビューを果たした。日本で大きな話題となっているこの出場は、かつて下部組織に所属したバルセロナに本拠を置く「ムンド・デポルティーボ」紙でも報じられている。
「かつてのバルサの一員、タケ・クボはわずか15歳でFC東京でのデビューを飾る」とのタイトルで掲載。18歳未満の外国人選手獲得に関する違反で、FIFAから公式戦出場禁止処分を下されたことによって2015年に日本へ帰国した経緯に触れつつ、ルヴァン杯の北海道コンサドーレ札幌戦の後半21分から背番号41のユニフォームを身にまとい、「ピッチ上で躍動した」とチャンスに絡んだことを伝えている。
同紙は、久保が昨年12月にバルサの下部組織であるカデーテA(U-16世代)の練習に参加したことに触れ、今年の久保と今後について以下のように記している。
「日本では壁を打ち破るためのプレーを続けている。彼はすでにクラブレベルですべてのカテゴリーを経験し、U-23のBチームの最初の試合では7653人の観衆、計182人のメディアが詰めかけた。また彼は韓国で行われるU-20ワールドカップ(W杯)の日本代表にも招集された。彼の目標はバルサへの復帰、そして2020年に行われる東京五輪でのプレーとなる」
また別記事では、U-20W杯に向けてバルサの下部組織のメンバーから韓国代表FWイ・スンウ、MFペク・スンホ、ウルグアイ代表MFサンティアゴ・ブエノの3人にプラスして久保が選出されているとも報じた。いまだにバルサとの縁がある久保に対して、現地でもいまだ期待が高いことを感じさせる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images