1分間のボールタッチ数は6倍! サッカー選手がフットサルをやるべき2つの理由
重要なポイントは「コンタクト数」と「決断の早さ」
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名門バルセロナの主軸としてプレーするネイマールやリオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタといった選手は、幼いころにフットサルをプレーしていたことで知られている。ネイマールを輩出したブラジルやフットサルリーグも盛んなスペインでは、子どもたちのサッカー指導要綱にフットサルが含まれているという。フットサル・ワールドカップでは過去8大会のうち、ブラジルが5回、スペインが2回優勝するなどサッカーと同じくこの両国はフットサル界もリードする存在だ。
その強豪スペイン出身で2016年まで日本のフットサル日本代表を率いたミゲル・ロドリゴ氏(現フットサルタイ代表監督)と、彼の下で日本代表としてプレーした稲葉洸太郎(フウガドールすみだ)に話を訊くと、2人もフットサルの経験がサッカーに生きると言葉に力を込めた。
ミゲル氏は重要なポイントを2つ挙げている。その1つが「1分間におけるボールとのコンタクト数がサッカーと比較するとフットサルは6倍もある」ということ。「ボールとのコンタクト数は子どものモチベーションと結びついているんです。子どもはボールに触れば触るほど楽しそうだし、喜びも大きい。そして、モチベーションは学びとつながっているんです。それは大人でも同じことですよね」と、成長過程にある子どもたちにボールを触る機会を多く与えるべきだと語っている。そして、それは2つ目のポイントである「決断の速さ」にも関係している。
「フットサルは全てが狭いスペースの中で展開されるんです。相手DFは至近距離に迫ってきます。ということは、ものすごく速い展開の中で決断しなければいけないですよね。先を読むことにしても、テクニックにしても全てに“速さ”が求められる。つまり、体は技術的な部分で動きながらも、頭は先を読む。頭と体の両方が動いてないといけない状況に陥るんです」