ダイブでPK獲得のローマMFが2試合出場停止 マンU神童の“演技”より「10倍酷い」との批判も

“ローマダービー”で審判を欺いたストロートマンのダイブが、ビデオ検証され処分

 ローマのオランダ代表MFケヴィン・ストロートマンは、4月30日に行われたラツィオとのダービーマッチに先発出場し、0-1で迎えた前半終了間際にエリア内で倒されてPKを獲得したが、これは審判団を欺くダイブだったとして、2試合の出場停止処分が発表された。試合はラツィオが3−1で勝利している。

 前半44分、ローマは敵陣でパスを回して攻撃を展開し、右サイドのDFアントニオ・リュディガーからペナルティーエリア内に縦パスが通った。これを受けたFWモハメド・サラーが前を向いたところで、ラツィオDFワラシがボールを奪取。そのまま倒れ込みながらボールをサイドに蹴り出そうとしたところで、ストロートマンの左足を払うような格好になってしまった。主審はストロートマンが倒れるのを確認すると、ホイッスルを吹いてペナルティースポットを指差した。

 しかし、スロー映像で確認すると、このプレーで両者に接触は全くなかった。ワラシは足の振りを途中で止めており、ストロートマンにはかすりもしていない。遠目ではまるで本当に蹴られているかのような、あまりに自然なダイブに、7、8メートルほどの距離から見ていた主審や追加副審もまんまと騙されてしまった。

 このプレーは試合後にビデオ検証され、27歳のオランダ人MFにはリーグから2試合の出場停止処分が下されることが決まった。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」によれば、セリエAは声明を出し「この一件でPKを獲得した際に見られた振る舞いは、ひどくスポーツマンシップに反したものだった」とされている。

 

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