ボールボーイに暴力行為の徳島DF、Jリーグが2試合の出場停止処分を決定
千葉戦で一発退場の馬渡 クラブは30日に謹慎処分を発表
Jリーグは2日に規律委員会を開き、4月29日にフクダ電子アリーナで行われたJ2第10節のジェフユナイテッド千葉対徳島ヴォルティス戦で、徳島のDF馬渡和彰がボールボーイを小突く非紳士的行為を行い一発退場となった件で、2試合の出場停止処分を下した。
騒動の発端となったのは千葉戦の前半14分だった。徳島のMFカルリーニョスから左サイドにロングボールが展開され、DF馬渡が走り込むも、千葉のGK佐藤優が飛び出してクリア。徳島ボールのスローインとなった際、ボールボーイにすぐさまボールを渡すように馬渡が要求し、ボールボーイは一瞬反応が遅れてからボールを渡したものの、それに怒った馬渡がボールボーイを小突いてしまう。高山啓義主審はこれを非紳士的行為と判断し、一発レッドカードを提示。徳島の選手たちが主審に猛抗議するも判定は覆らなかった。
馬渡は試合翌日に、クラブ公式サイトを通じて「昨日のジェフユナイテッド千葉戦において、私が引き起こした行動は、いかなる状況であれこのような行動が認められるわけがなく、あってはいけない行為だったと深く反省しております。ボールパーソンの方には、多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪。クラブはJリーグ規律委員会の処分が確定するまでの間、謹慎処分とすることを発表していた。
今回、Jリーグから発表された処分内容は、3日に本拠地で行われる第11節アビスパ福岡戦、7日に敵地で行われる第12節ファジアーノ岡山戦に出場停止となるもの。「日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手がボールパーソンに対して行った行為は『選手等に対する暴行・脅迫及び一般大衆に対する挑発行為』に相当する」と判断されて、2試合の出場停止が確定した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images