ラニエリがACLで日本勢の前に立ちはだかる? “修理屋”に中国クラブ監督就任の可能性が浮上
ACLで好調の江蘇、国内では3分4敗で16チーム中15位と苦戦
イングランド・プレミアリーグで日本代表FW岡崎慎司が所属のレスター・シティを“奇跡”のリーグ制覇に導き、欧州では“修理屋”としても名高い名将クラウディオ・ラニエリ氏が、中国上陸する可能性が浮上している。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じた。
記事は「蘇寧グループがラニエリを欲している」として、今季開幕前に株式買収により実質的なオーナーになったものの、現在は勝ちきれないゲームが続くインテルへの就任を匂わせるような見出しとなった。しかし、その就職先は中国だという。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でガンバ大阪と同組になりすでに決勝トーナメント進出を決めている江蘇蘇寧の新監督してオファーを出していると伝えている。
江蘇はACLでは4連勝でグループステージ突破を決め、5試合を終えた現時点で首位通過も決めている。しかし、国内リーグではそれとは全く対照的な状況に陥っている。第7節を終えて3分4敗の未勝利で16チーム中15位。降格ゾーンでの戦いが続く。
この状況を打破するため、ラニエリ氏を中国に上陸させることを蘇寧グループが求めているという。ACLでの江蘇は、G大阪を相手に元ブラジル代表MFラミレスのゴールなどで2連勝を飾り、浦和レッズが2位通過となった場合は決勝トーナメント1回戦で激突することになる。
“ミラクル・レスター”を率いて世界にその名を轟かせたラニエリ氏だが、今季は成績不振により2月に解任されていた。欧州で数々のクラブを立て直してきた修理屋は、中国の強豪をテコ入れして日本勢の前に立ちはだかることになるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images