“凋落の指揮官”モイーズ サンダーランド降格決定に「フットボール人生最悪の日」
マンU監督以来止まらぬ負の連鎖 2部降格で去就問題も浮上
デイビッド・モイーズ監督率いるサンダーランドは29日にボーンマスに0-1で敗れ、2部降格が決まった。スコットランド人指揮官は「フットボール人生最悪の日だ」と語ったと、英紙「ガーディアン」が報じている。
2月4日のクリスタル・パレス戦(4-0)の勝利を最後に10試合未勝利で迎えた今節、サンダーランドはボーンマスを本拠地に迎えた。勝利が必要な状況だったがゴールは遠く、逆に後半43分という終了間際にMFキングに決勝点を奪われて3連敗を喫した。
勝点21で最下位のサンダーランドは、残り4試合で残留ラインの17位ハル・シティとの勝点差が13に広がり、逆転残留の望みが潰えた。10シーズン連続でプレミアリーグを戦ってきた“ブラック・キャッツ”はついに力尽き、来季は2006-07シーズン以来11季ぶりに2部リーグで戦うことが決定した。
昨夏に監督に就任したモイーズ監督は、チームを残留に導くことはできなかった。試合後には「フットボール人生最悪の日。間違いなく最悪の日だ。私の思いはサポーターとともにあるよ」と語り、がっくりと肩を落としている。「より良い仕事をすることができず、ただただ申し訳ない」と謝罪した。
かつてエバートンで名を上げ、2013年にはアレックス・ファーガソン氏の後継者としてマンチェスター・ユナイテッドの指揮官という監督キャリア最高クラスの地位にたどり着いたモイーズ監督。しかしユナイテッドでも、その後に指揮を執ったスペインのレアル・ソシエダでもいずれも1年足らずで更迭されるなど、監督キャリアは下降線の一途を辿っている。再び去就問題も浮上するなど、“最悪”なシーズンから立ち直ることができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images