ミランに絶対的エース流出の危機 クラブは契約延長を希望も…アトレチコが強奪狙う
MFスソを母国のアトレチコが高く評価 資金的な余裕が生まれたミランは楽観視
日本代表FW本田圭佑が所属するACミランで絶対的なエースとして君臨するMFスソに対し、アトレチコ・マドリードが強烈な“プレッシング”を掛けているという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
スソはミランとの契約が2019年6月までとなっているが、クラブ側は契約延長を熱望。中国資本への株式売却が成立したことで資金的な余裕も生まれ、クラブ周辺には楽観論があるという。しかし、そのスソを獲得することに最後まで諦めない姿勢を見せているのが、アトレチコだという。
ディエゴ・シメオネ監督に率いられるスペインの雄は、今季もUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で準決勝に進出。エースFWアントワーヌ・グリーズマンなど攻撃陣のレベルは決して低くないが、右サイドからドリブル突破で仕掛けるプレーからフィニッシュワークまでを高いレベルで実現するスソを高く評価しているという。
ミランは来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権をギリギリまで争う状況にあるが、CLの出場権を得る条件は残り5試合で3位ナポリの全敗とミランの全勝のみ。数字上の可能性は残っているものの現実的ではない。EL出場権も確実とは言えず、来季もヨーロッパの舞台で戦えない可能性が十分にある。一方、スペインリーグで3位のアトレチコは、プレーオフから登場の可能性こそあるが、CL出場権の確保が濃厚な状況だ。
スソはかねてから母国でのプレーに対して好意的なコメントを残し続けていることもあり、ミランとしては早い段階で契約延長交渉に決着をつけたい情勢にあるが、アトレチコのプレッシングはピッチ内と同様に激しいもののようだ。果たして、“チャイナ・ミラン”はエースの流出を阻止することができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images