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「香川は成長が止まったように感じる」 ドイツ移籍の先駆者が見た今季の苦境と去就問題
28歳となった選手の伸びしろは…
チームは昨季と同じくトーマス・トゥヘル監督が指揮を執っている。ジョゼップ・グアルディオラ監督を信奉するドイツ人指揮官は、複数のシステムや戦い方を使い分ける戦術家で、1試合ごとにメンバーを入れ替えることも厭わない。そして10代の選手であろうと、力を認めれば実績の少ない選手でも積極的に起用していく。
19歳のMFウスマン・デンベレは不動のレギュラーとなり、18歳のMFクリスティアン・プリシッチも重宝されている。こうして監督が目をかけた若手選手の台頭に、香川が押し出される結果になったという。
奥寺氏は、香川に奮起を促している。
「どんな選手でも、年々何かしらの面で成長していかなければいけないね。香川はそういった面で、成長が止まってしまったように感じている」
3月17日で28歳となり、選手としての伸びしろを期待される年齢ではなくなった。しかし、それで成長が止まっているようでは、欧州トップレベルに留まることはできないという。
「東洋のコンピューター」と称された奥寺氏も、ケルン時代の1980年に自らの才能を認めドイツ行きの道を切り拓いてくれた名将ヘネス・バイスバイラーが退任すると、一転して構想外になった。そのため80-81シーズン途中に、出場機会を求めて当時ドイツ2部だったヘルタ・ベルリンに移籍し、そこで再び評価を勝ち取り、ブレーメン行きのチャンスを手に入れた。こうした自らの経験をもとに、香川にもピッチに立ち続けることの価値の大きさを強調しながら、アドバイスを送っている。