中田氏が自らデザイン 東日本大震災の被災地復興支援のブレスレットを販売へ

イタリアの宝石ブランドとコラボ

 元日本代表で、ASローマなどで活躍した中田英寿氏が、イタリアの宝石ブランド「ダミアーニ」とブレスレットをコラボし、2011年の東日本大震災の被災地復興に貢献しようとしていると、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

「Metropolitan Dream by H.Nakata」というプロジェクトで中田氏は1924年創設のジュエリー会社「ダミアーニ」社とともに東日本大震災の被災地である福島をサポートしようとする試みだという。

 中田氏は「僕はデザイナーではないが、やってみることができて、うれしい」と語った。その一方で、ダミアーニのジョルジョ・ダミアーニ副社長は、2001年のローマ時代にスクデットを引き寄せる中田氏のユベントス戦のゴールを引き合いに出してこんなコメントを残している。

「ヒデはデザイナーとして才能がある。かなりこだわりがあり、詳細に注意する。重要なクオリティーをもっている。ユベントスファンはよくわかっている…」

 さらに、中田氏は、自らのサッカー観についてこう語ったという。

「過去を考える のは時間の無駄。変えることはできない。サッカーは追わない。見るよりも、プレーするのが好きだから。ボールに触るたびにプレーしたくなる。でも後悔はない。もう楽しめなくなったから引退した。お金への強迫観念のあまり、敬意がない世界になってしまった」

 中田氏は、かつて世界の貧困対策の啓発運動とされていた「ホワイトバンド」PRのためのCMに出演した経緯もある。当時は白いゴムのリストバンド(定価300円)だったが、今回はブレスレットとなっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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