「お金は必要ない」と今夏主力流出の噂を一蹴 躍進トットナム監督が抱く“トップ4”定着の野望
ポチェッティーノ監督がケインやアリらに浮上する移籍の噂に言及
トットナムは昨季リーグ戦3位と健闘を見せ、今季も優勝争いを繰り広げるなどマウリシオ・ポチェッティーノ監督の下で安定した強さを身につけた。アルゼンチン人指揮官はFWハリー・ケイン、MFデレ・アリなど若くて優秀な逸材を手放す意思はなく、さらなるチームの熟成を目指している。
チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドほどの派手さはないものの、各ポジションにタレントを擁する“スパーズ”(トットナムの愛称)。これまではトップ4の後塵を拝することが多かったが、ポチェッティーノ監督がチームに組織力を植えつけたことで勝てるチームへと変貌を遂げている。結果を残し続ける優秀な若手選手にはビッグクラブへの移籍が噂されるが、指揮官は放出を断固拒否する構えを見せている。英公共放送「BBC」がコメントを報じた。
「我々がキープしたいと思っている選手たちは、我々がキープすることになる」
ポチェッティーノ監督は、自信満々にこう語っているという。ダニエル・レヴィ会長とも良好な関係を築きながらチーム作りを進める指揮官は、「お金は必要ない」と選手売却で得られるであろう巨額の利益ではなく、自身の目指すチーム作りに力を入れている。
昨季プレミア得点王で、3季連続20得点超えというリーグ史上4人目の金字塔を打ち立てたイングランド代表FWケイン、16ゴールとMF離れした得点力を持つ21歳の同代表MFアリら若くて才能ある選手が攻撃を牽引。他にも高精度キックが武器のデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンや、守護神のフランス代表GKウーゴ・ロリス、ベルギー代表MFムサ・デンベレといった実力者が揃うチームは、プレミア屈指のチームへと成長した。
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