「ネイマール不在」がクラシコに及ぼす影響とは バルサ最大の不安材料をデータで検証

ネイマール不在はカウンターの威力低下に…

 かつてほどではないもののバルセロナは多くの試合でボールを保持しており、今季公式戦でポゼッションが60%未満となったのは13試合のみ(DATA-2参照)。保持する時間が減っても結果は残しており、唯一の敗戦はUEFAチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマンとの第1戦(0-4)のみとなった。

 

[DATA-2]

 

 「InStat」社のデータでは試合のなかでの攻撃をポゼッション、カウンター、セットプレーの3つに分けており、バルセロナに限らずポゼッションの攻撃回数が最も多い。その各攻撃において、シュートを伴った割合が[DATA-2]下の円グラフとなるが、後に紹介するレアルよりも全体的に低い数値となった。

 そして今回のクラシコを語る上で外せないのが、ネイマールの出場停止だ。支配率が低めの試合において、ネイマールは13試合中11試合に出場。やはりポゼッションよりもカウンターの方が攻撃関与率は高く、ネイマールが欠場したスペイン国王杯準決勝第2戦のアトレチコ・マドリード戦(2月7日/1-1)でのバルセロナのカウンター攻撃回数(8回)は、このなかで最も低いものであった。

 ネイマールは今季1試合平均で14回のドリブルを記録しているが、ボール支配率が低い試合でも平均値に近い数値を記録しており、全体のプレー数から考えるとその比率は上昇。[DATA-2]で示したドリブルの開始位置を見ても分かるように、低い位置からボールを保持して前進できるのが強みだ。そのネイマールが欠場することで、ボールを前進させる上でどのような変化をつけられるかが、この試合におけるバルセロナの攻撃の鍵となるだろう。

 

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