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インテル長友、2戦連続先発も守備崩壊… フィオレンティーナに4-5と敗れEL出場権獲得に暗雲
中途半端なクリアでPK献上のピンチも…
しかし、インテルにとって後半は悪夢の時間帯になった。後半6分、インテルは右サイドを崩されるとクロスを上げられ、中央に絞った長友がヘディングでクリアしたものの、中途半端にペナルティーエリア内にボールを浮かせてしまった。ここで相手選手にキープされたところを、DFダニーロ・ダンブロージオが倒してPKとなった。だが、このピンチはGKサミル・ハンダノビッチがフィオレンティーナのFWフェデリコ・ベルナルデスキの中央を狙った中途半端なキックをストップした。
それでも、崩れ始めていたインテルの守備は一気に崩壊していく。同18分にCKからDFダビデ・アストーリにヘディングシュートを決められると、わずか1分後には中央突破を許し、ベシーノにこの日2点目を決められた。さらに同25分には、左45度から持ち込んだFWクマ・ババカルにファーサイドへ流し込まれ、わずか7分で立て続けの3失点を喫して2-4と一気に2点ビハインドとなった。
同27分には、攻撃の枚数を増やすために長友を下げてFWエデルを投入して3バックにシフト。しかし、同34分には長友がいなくなって守備がハッキリしなくなった左サイドを崩され、ババカルへのラストパスを通されてさらに失点。2-5と大差をつけられた。
そこから、インテルは意地の反撃を見せる。まずは同43分にイカルディが左からのクロスに合わせてこの日2点目のゴールを決めると、アディショナルタイム突入直後にはCKからイカルディがヘディングでゴールしてハットトリックを達成。一気に4-5と1点差に詰め寄った。しかし、あと一歩及ばず、そのまま1点差で敗れた。
結局、後半だけでPKストップがあったにもかかわらず4失点という悪夢の展開で、4-5の敗戦を喫した。5位以内に与えられる来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得へサバイバルの状況だったインテルだが、勝ち点を56から伸ばせず、暫定7位のまま。同日に前節5位のアタランタがボローニャに3-2で勝利し暫定4位浮上のため、現時点で1試合消化の少ない5位ラツィオと勝ち点5差と、残り5試合で状況はかなり厳しくなってしまった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images