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レアル“BBC”が称賛以上に批判される理由 「欧州最強トリオ」が背負う宿命とは
クラシコで“花火”が上がればリーガ覇権も…
特に多くの批判を集めるロナウドは、先日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のバイエルン・ミュンヘンとの2試合で合計5ゴールと爆発。サイドアタッカーではなく、相手ゴール前で脅威となれるセンターフォワードとして生まれ変わっており、実力を発揮できないと言われていた大舞台での一戦でも、しっかりとエースとしての責務を果たす新たなロナウドの姿を披露している。
負傷により今回のエル・クラシコ出場が微妙な状況となっているベイルにしても、2013-14シーズンのスペイン国王杯決勝で、バルセロナのDFマルク・バルトラ(現ドルトムント)を試合終盤の驚異のスプリントでぶち抜いたゴール、同シーズンに10度目の欧州制覇を果たした昨季CL決勝アトレティコ・マドリード戦でのゴールと、大事な場面でその存在価値をしっかりと示してきた。
例えるなら、「BBC」は大きく美しい打ち上げ花火と言えるだろうか。
サッカーの得点に大きいも小さいもないが、彼らが強豪相手に決める得点はとても大きく、心にいつまでも残るものであり、余韻をしっかりと味わいたいと思わせるものだ。サンチャゴ・ベルナベウでのバルセロナとのエル・クラシコで、彼らが新たに大きく美しい花火を打ち上げた時、レアルにとって11-12シーズン以来5年ぶりとなるリーガ制覇は、一気に現実味を帯びてくるはずだ。
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【了】
山本孔一●文 text by Koichi Yamamoto
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images