ふくやスポンサー契約満了→社外取締役に留任 福岡社長が経緯説明「承諾書をいただいての着任」

24日に株主総会と年次決算の報告を実施
アビスパ福岡は4月24日に株主総会と年次決算の報告を実施。代表取締役会長の川森敬史氏と代表取締役社長の結城耕造氏がオンラインで取材対応を行い、クラブライセンスの規定により今期中の債務超過解消が求められることへの計画や、社外取締役に株式会社ふくや代表取締役社長の川原武浩氏が留任した件について話した。
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結城社長は2024年にクラブ史上最高額の30億5300万円の売り上げを達成したことなど、前年比で増収したことを報告した。一方で、23年末時点で3億9900万円あった債務超過は、プラスして1億1800万円の増資を行ったあとにも2億7100万円が残っている。
新型コロナウイルスの影響により設定されたJリーグの猶予期間が終わり、前年比で債務超過額が増加しないというハードルはクリアしたものの、今年度でクリアする必要のある金額は大きい。結城社長は「25年の計画は33億5600万円の売り上げ計画している。増資も検討し、売り上げと資本政策で必ず対応したい。2012年から14年の打ち上げは10億円未満だった。大きく見れば右肩上がりにきている。25年は約3億円の広告料収入の増加を計画している」と話した。
その広告料収入という点では、今季に向け金明輝監督の就任を巡って長年のスポンサー企業だった株式会社ふくやが懸念を表明して契約を更新しなかったというニュースがあった。一方で、同社の川原社長は社外取締役のリストに名を連ねた。その件への質問を受けた川森会長は「今回は再任のタイミングだった。承諾書をいただいての着任であり、スポンサードとは別で社外取締役には継続の意思を示していただいた。今でも定期的に訪問してお会いしている」とし、将来的なスポンサー再契約への期待も述べた。
また、川森会長は「決算に関するものは、ほぼJ1の平均に達していない。まだまだクラブとしては大きな課題だと思っている。無料チケットに頼って一過性の数字を上げるのではなく、内容にこだわって上げていきたい」と、長期的なプランを話していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)