相手GKの逆突く鮮やかFK弾「最後に見えた」 3連勝導く一撃…勝利の鍵握る「大切な瞬間」

直接フリーキックを決めたマテウス・サヴィオ【写真:徳原隆元】
直接フリーキックを決めたマテウス・サヴィオ【写真:徳原隆元】

マテウス・サヴィオが相手GKの逆をつく直接FK弾

 浦和レッズのMFマテウス・サヴィオは、4月20日のJ1リーグ第11節の横浜F・マリノスで直接フリーキックによる先制ゴールをマーク。相手の壁の位置を見極めて冷静に低いボールを選んだ判断が光った。

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 前半アディショナルタイム、ゴール正面でFKのチャンスを得ると、浦和の選手たちが複数人が集まった。そこでキッカーに関する話し合いがあったというサヴィオはボールの前に立ち、相手の壁の位置とGK朴一圭のポジションを確認。「位置もゴールから近かったですし、相手の壁が高かったので、壁越しで蹴るのが難しいんじゃないかと思いました」と判断したと話す。

 そして、「そしてキーパーサイドで最後にスペースが見えた」というサヴィオは、壁のあるニアサイドではなくファーサイドの低い位置へのシュートを選択。朴がキックの瞬間にニアサイドへのシュートを読んで壁の後ろを動いたこともあり、逆を突いたシュートがゴールに吸い込まれた。サヴィオは「何よりもFKの位置が近かったので、力を入れないように意識をしていました」と話し、コースを重視したシュートを選択したこともゴールにつながった。

 これでFC町田ゼルビア戦から3連勝の浦和だが、共通点は全てのゲームでセットプレーからのゴールが生まれていること。3-1で勝利したこの横浜FM戦も、サヴィオのゴールに加え、後半にはセットプレーの二次攻撃からチームの3点目が生まれた。「セットプレーは大切な瞬間だと思います。練習からは攻撃もそうですけど、守備の練習もよくやっていると思うので、試合で結果を出せているのに大きいポイントだと思います」と、トレーニングから重視して取り組んでいると明かした。

 上下動するハードワークや、相手と競り合っても倒れずに進んでいく推進力もチームを助ける要素になっている。柏レイソルから今季加入のブラジル人アタッカーは、「何よりもチームが勝利するために僕が自分のベストを尽くして頑張っていけたらいいかなと思う」と、献身的な姿勢を見せ続けて好調期に入った浦和を支えている。

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