18歳が決めた「必然的なゴール」 広島、鹿島…強豪相手に「証明できている」40mドリブルから真骨頂の一撃

佐藤龍之介は出場3戦連発と絶好調
ファジアーノ岡山は4月20日、J1リーグ第11節で鹿島アントラーズと対戦して1-2の逆転負けを喫した。18歳のMF佐藤龍之介は右ウイングバックで先発して出場3試合連続ゴールを達成。とどまることの知らない成長曲線を描き続ける佐藤は、40メートルのロングドリブルから最後はゴール前へ入っていき先制点を奪取した。18歳の新星は「判断は良かった。必然的なゴール」と大きな自信を口にした。
【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!
またもや18歳が光を放った。前半43分、自陣でボールを拾った佐藤がドリブルを開始。みるみるうちに敵陣に侵入して相手DFをかわし、MF江坂任にボールを預けたあとさらに前線へ。相手DFにプレスをかけながら、入れ替わってGKとの1対1を冷静に沈め切った。
「目の前にスペースがいっぱいあったのでドリブルした判断は良かったと思う。自信を持って運べた結果、ああいったゴールに繋がると思っているので、必然的なゴールだったかなと思います。自分はドリブルが得意な選手。自分のプレーをやっているだけで良さが出たゴール」
今季から岡山に加入した佐藤はプロ初ゴールから出場3戦連発をマーク。ウイングバックでの起用が多いが、今の森保ジャパンのように攻撃的な特徴を出して岡山の強みになっている。質の高いボールタッチで相手を翻弄して、ここまでの快進撃を支えてきた。
「広島にも決めて、鹿島にも決めて、相手関係なくJ1で点を取れるんだというところは今証明できていると思う。あとはこの点が勝利につながることができればもっと嬉しい」
この日は後半に2失点して逆転負け。ホーム7戦目にして初めての黒星を喫した。木山隆之監督は「僕の主観かもしれないけどここに来たチームで初めて本気の姿を見た。『際』の部分とか必死になっているアントラーズの選手を見て、自分たちは上回っていかないと」と、“ガチンコ勝負”は経験になった。まだまだJ1の舞台で待ち受けている壁は多いだろう。それでも、18歳の佐藤が見せた輝きは間違いない。その経験、1つ1つがチームにとってもクラブにとっても大きな財産になるはずだ。