監督電撃解任の横浜FM、3連敗でついに最下位転落 攻守でミス連発…宮市亮は負傷交代

ホーランド監督を解任し、キスノーボ暫定監督体制で臨んだが浦和に敗れた
監督解任に踏み切ったものの悪い流れは止まらなかった。横浜F・マリノスは4月20日のJ1第11節で浦和レッズと敵地で対戦。1-3での敗戦で3連敗となった。
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横浜FMは2日前に今季招聘したスティーブ・ホーランド監督を解任し、ヘッドコーチだったパトリック・キスノーボ暫定監督体制で臨んだ。しかし、4-2-3-1のシステムでスタートしたキックオフ直後にアクシデントが起こる。
開始1分、横浜FMが敵陣右サイドに入れたボールで空中戦となり、宮市亮と浦和DF長沼洋一が頭と頭の接触になった。両者がピッチに倒れ、担架も両選手のために2台が入る事態に。その後、長沼は立ち上がってプレーを継続できたものの宮市はそのまま運び出され、約5分の試合中断の後、FWヤン・マテウスとの交代になった。それでも前半10分にはクロスからFW遠野大弥が合わせて決定機。浦和GK西川周作のファインセーブで先制はならなかったが、悪くない立ち上がりを展開した。
しかし、開始直後の中断もあり前半のアディショナルタイム6分と表示されたその5分過ぎ、ペナルティーエリア前のゴール正面で浦和にフリーキックが与えられるとキッカーはMFマテウス・サヴィオ。横浜FMが壁を作ったのと逆サイドに低く狙ったボールにGK朴一圭は逆を取られ、浦和が先制点を奪い前半を終えた。
そして後半開始直後、自陣右サイドの低い位置でのスローインでDF松原健が中央まで投げたところ、浦和MF渡邊凌磨に追われたDF諏訪間幸成が右足で大きく蹴ろうとしたところでまさかのキックミス。目の前に転がってしまう事態となり渡邊が難なく押し込んで2点差になった。それでも横浜FMは後半15分、右サイドからマテウスが中央に入れたショートパスをFW植中朝日が相手と競り合いながらつなぎ、MF山根陸が蹴り込んで再び1点差に迫った。
ここからは横浜FMがボール支配率を高め押し込む時間が長くなった。後半39分にはマテウスのクロスをFWエウベルが落とし、植中がゴール前数メートルからフリーで押し込むだけの決定機を得るも、まさかのシュートミス。
逆に後半43分にセットプレーの二次攻撃からDFダニーロ・ボザの追加点を許して1-3の敗戦となり単独最下位に転落。厳しい状態で現地時間26日にサウジアラビアでスタートするAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝以降の試合に臨むことになった。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)