浦和監督「恐れているわけではないが」 過密日程を乗り切るのに必要な“入れ替え”

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

浦和はクラブW杯までに9試合を消化へ

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は4月18日の練習後に定例会見を実施。約2か月後に開幕するクラブ・ワールドカップ(W杯)までにリーグ9試合を消化する日程に触れ、「ローテーションが大きな仕事になると思う」との見通しを話した。

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 浦和は4月13日にFC町田ゼルビアに2-0の快勝を収めてから中2日で迎えた16日の京都サンガF.C.戦に、スタメンからベンチメンバーまで全てが同じ構成で臨んで2-1の勝利を収めた。指揮官は京都戦後に「連戦という難しい時期の中、リスクがありながらもこの前、勝利したのと同じスタメンで臨んだ」という表現をしていた。

 そして次戦になる20日の横浜F・マリノス戦は互いに中3日で迎えるゲームになる。浦和がクラブW杯、横浜FMがAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の戦いがあるため、16日のゲームは先行開催で組み込まれたものだった。

 横浜FMはこのゲームを最後にサウジアラビアへ移動してACLEの8強以降の戦いに臨む。リーグ戦では不振を極める相手だが、スコルジャ監督は「このACLE直前の試合で非常に高いモチベーションでプレーするだろう。攻撃のポテンシャルが非常に高く、攻撃的なサイドバックがいる。ACLEの前にエウベル、ヤン・マテウス、アンデルソン・ロペスを揃えてプレーさせる可能性がある」と、ブラジルトリオの共演を警戒。「非常にビルドアップの得意なチームでもあるので、いかに効果的なハイプレスを掛けられるか」とポイントを話した。

スコルジャ監督「今の流れを断ち切りたくない」

 一方の浦和もクラブW杯前のラストゲームが6月1日の横浜FC戦であるため、それまでにリーグ戦を9試合消化する変則日程になっている。指揮官は「大きな考え方としては、今の流れを断ち切りたくない。継続性を持たせてさらに前進することを考えている」と、ここ2試合のスタメンがベースになることを示唆した。そして、「中2日という状況があと2回ほどあるので簡単ではないが、同じ状況だった京都戦からも学びながら準備をしたい」と話す。

 そのため、この日程を乗り切るのに必要な要素を「ここ2試合のスタメンは守備が安定しているだけでなく攻守のバランスも良いと思います。そのレベルでプレーできる選手の数を増やすことはしていかなくてはいけない」として、改善してきたチームの流れと戦術的にもフィットした選手の数を増やすことの重要性に触れた。

 スコルジャ監督は「多くのことを考えているが、練習の強度のことは考えている。スタメンの選考についても、いつ選手を休ませるのかを考えている。今後の9試合の中で、ローテーションが大きな仕事になると思う。それを恐れているわけではないが、そこでの良い判断は私に要求されるだろう」と、起用方針にも触れた。横浜FM戦のあとは中4日でサンフレッチェ広島戦も控える。2連勝で良い流れになりつつある浦和だが、選手を入れ替えながらチームの質を維持できるかが勝ち点の行方に影響することになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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