今季リーグ解任1号「プロジェクトは失敗」 横浜FMの西野SDが会見で「認めざるをえない」…後任は日本人も視野

スティーブ・ホーランド監督の解任が決定した【写真:徳原隆元】
スティーブ・ホーランド監督の解任が決定した【写真:徳原隆元】

18日にホーランド監督を解任した

 横浜F・マリノスは4月19日、スティーブ・ホーランド監督の解任を受けて、横須賀市内のクラウハウスで、中山昭宏社長、西野努スポーティング・ダイレクター(SD)が会見した。

【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!

 18日に今季から就任したホーランド監督を解任し、暫定的にパトリック・キスノーボヘッドコーチが指揮を執ることが発表。今季のJリーグで解任第1号となった。西野SDは「このような形になり、私自身も残念に思っています。監督を選定する責任者として、SDとして、今年最初のプロジェクトは失敗ということを認めざるをえないし、この失敗をどう次に繋げていくかが大事だと思っています」と話した。

 16日に行われたJ1リーグ第12節・清水エスパルス戦で2-3の逆転負けをくらったことが大きな判断材料だったと明かした。監督経験のないホーランド氏を選んだことについて「もちろんトップレベルでの監督経験がないことはメモしていました。それをどう埋めるかという所で、アシスタントコーチだったり、分析のコーチだったり、できることはしました。結果的には対戦相手に対する分析と試合中に実行する能力とか、チームを一つの方向性に勝敗を含めて引っ張っていくところの力、スピード感は、期待していたものと全く違うものになった」と反省した。

(左から)横浜F・マリノスの中山昭宏社長、西野努SD【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
(左から)横浜F・マリノスの中山昭宏社長、西野努SD【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

 キスノーボヘッドコーチが暫定的に指揮をとるが、後任については探していく。「マリノスが目指すもの、シティ・フットボール・グループが目指すものはそんなに大きく変わっていない。いかにたくさんゴールを挙げ、いかにたくさん攻撃をし、いかにたくさん勝つか。速さっていうのも取り入れないといけないですし、マリノスが強かった時はそういうものが揃っていたと思います。失われていた部分を取り戻さないといけないと思っていますので、次に監督を務めてもらう人に向けても伝えていきたい」と言及した。

 最近は外国人監督が続いているが、「日本サッカーを考えた上では、J1を優勝させて世界で戦うチームの監督は、日本人監督であってほしいと昔から思っています。マリノスがJ1で優勝して、アジアで優勝して、世界に戦うためには、いい監督であれば、何人だろうが、日本人だろうが、そこはどうでもいいと思っています」と見解を示した。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング