6戦未勝利で降格圏に低迷「しんどかった」 監督・選手から漏れる苦悩の言葉「ガクンと落ちた」

清水に痛恨の3失点逆転負け
横浜F・マリノスは4月16日、J1リーグ第12節で清水エスパルスと対戦し2-3の敗戦を喫した。後半6分までに2点をリードするも痛恨の逆転負け。試合後、監督・選手は1失点されてからの心理的な変化を口々に語っている。
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悪夢の後半だった。前半29分にFW遠野大弥のゴールで先手を取り、折り返した後半6分に幸先良く追加点を挙げるも、その3分後に決められたMF中原輝のフリーキック(FK)で戦況は一変。完全に相手に流れを明け渡し、同26分のオウンゴールで試合を振り出しに戻されると、最後はその11分後、MF乾貴士に鮮やかなミドルシュートを決められ力尽きた。
これにより、横浜FMはリーグ6戦未勝利となったほか、9日の川崎フロンターレ戦から3試合連続の複数失点。許したゴールは8に上る(3-3、1-2、2-3)。試合後の会見でスティーブ・ホーランド監督は1失点後に「受け身になった」と悔恨の一言。さらに、「(ジェイソン・)キニョーネスがいないのは、本当に大きな痛手だと思っている」と守備の柱が不在であることを嘆いた。
1失点目以降の気落ちの声は選手からも。GK朴一圭は試合後、「FKで失点しガクンと落ちたなという感じはしていた。そこから自分たちでもう1つぐっと上げていくのが体力的にしんどかった」と語った。そして、DF諏訪間幸成は「今の自分たちは失点してしまうと、一気にガクッと下がってしまう」「(下がるのは)心理的な部分が一番かと思う」と述べ、チームのリバウンドメンタリティ不足を明かした。
落ちる、下がる――どちらも自分たちのメンタルに触れた言葉。今季ここまでリーグ戦11試合の消化とアジアの戦いによる過密日程もあったとはいえ、低迷を精神論だけで片付けられないのも事実だろう。
「もうちょっとオーガナイズの仕方、試合の運び方はうしろの選手たちがリーダーシップを取って対応していかないといけない」とは朴の弁。サウジアラビアで開催されるアジア王者を巡る戦いは刻一刻と迫っている。「とにかく下を向いてもしょうがない」(朴)。チームとしてどのように意識を統一しどう戦っていくのか、今一度進むべき道を確認し、早急に浮上のきっかけを見つけなければならない。
(FOOTBALL ZONE編集部・山内亮治 / Ryoji Yamauchi)