出会いはドイツ、7歳下の“愛弟子”と初対戦「さすが、と言われた」 マッチアップでカット…「感慨深い」一戦

酒井高徳、ドイツ時代の後輩・伊藤達哉と初対戦
ヴィッセル神戸は4月16日、J1リーグ第12節川崎フロンターレ戦に臨み、2-1で勝利した。3連覇を目指すチームは今季初連勝でリーグ戦はホーム初勝利。序盤苦しんだ王者は川崎相手に内容も圧倒して勝ち点3を積み、首位アビスパ福岡と勝ち点4差にまで縮めた。34歳のDF酒井高徳はドイツ時代の後輩で27歳の川崎MF伊藤達哉と初対戦。マッチアップでは伊藤をシャットアウトし「さすが」と言われたことを明かした。
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待ち望んでいた対戦だった。ドイツのハンブルガーSV時代、柏レイソルの下部組織からやってきたのが18歳の伊藤。あれから9年が経ち、日本の地で対決を迎えた。ただ、カウンターからマッチアップするシーンもあり、しっかり止め切った。
「感慨深いですね。プロスタートも一緒にピッチに立っていたし、キャリアを一緒に切磋琢磨してきた。日本に先に帰ってきましたけど海外での活躍を見ながら、(伊藤も)帰ってきて、本当に対戦するのは楽しみにしていた。逆サイドだったのが残念ですけど(カウンターの場面は)さっき(伊藤と)話して。誘ってカットしたんですけど、ちょっと体の向きを変えたら出してくるだろうなと思ったら出してきて。『さすが』と言われました(笑)」
若きころから成長を見守ってきた“愛弟子”との対戦を終え終始笑顔を見せていた酒井。チームも2得点でリーグ戦初の連勝、初のホーム勝利を掴み取った。「自分たちが勝つ可能性をあげられる理由というのをピッチで表現しないといけない。この3試合でみんなも強く感じてくれている」。序盤は苦しんで3連覇を目指す“王者”の姿はなかった。ただ、頼もしいベテランがいる限りチームは必ず上昇するはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)