強烈弾道「クロスじゃないですよ!」 25歳が救世主…技ありドライブ弾に指揮官驚嘆「難しい」

神戸・佐々木大樹【写真:Getty Images】
神戸・佐々木大樹【写真:Getty Images】

神戸が川崎を倒して初の2連勝

 ヴィッセル神戸は4月16日、J1リーグ第12節川崎フロンターレ戦に臨み、2-1で勝利した。3連覇を目指すチームは今季初連勝でリーグ戦はホーム初勝利。序盤苦しんだ王者は川崎相手に内容も圧倒して勝ち点3を積み、首位アビスパ福岡と勝ち点4差にまで縮めた。“救世主”となったのは背番号13の25歳FW佐々木大樹。驚異の軌道で突き刺した強烈なドライブ弾に本人は「クロスじゃないですよ!」と胸を張った。

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 スタンドに驚きの声が漏れた。前半31分、DF本多勇喜が逆サイドへロングパスを通すと、佐々木とFWエリキがコンビネーションで崩し、ボールは佐々木のもとへ。ペナルティーエリア左外から右足を振り抜いたシュートは美しい軌道でゴールへと突き刺さった。

「クロスじゃないですよ! サコくん(大迫勇也)も連戦続きで疲労が溜まっていた中で、僕にチャンスが回ってきた。そこで結果を出せたのがすごく自分としては大きい収穫かなと思います」

 エース大迫が直近4試合連続でスタメンを務めていた中で、5試合ぶりのベンチスタート。佐々木は3試合ぶりに先発のチャンスを掴んだ。吉田監督も「サコも2月から連戦をこなしてくれていたのでコンディション面を考えての判断になった。佐々木は前半に決定機があったけどそれを外して次のゴールの方が難しかったと思う(笑)。よく決めてくれた」と褒め称えた。

 ゴール直前の前半30分にはこぼれ球をフリーで受けてコースを狙ったシュート。これはわずかに枠をとらえられず決定機を逃していた。それでも直後に“ゴラッソ”を決めてチームを勝利に導いた。

 これでリーグ戦で初の連勝、ホーム初勝利。序盤は勝ち点を積めず苦しんだ王者だったが、攻守の切り替え、球際での勝負、ハードワーク……とスタイルを再確認し、本来の姿を取り戻しつつある。10位まで順位を上げて、勝ち点は15に。混戦のJ1リーグで首位福岡とは勝ち点4差だ。ここから勝利を積み重ねれば、見える世界は変わってくる。3連覇へ、チームは目の前の一戦だけを見つめている。

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