“天才”小野伸二と「一緒にプレーできたことは誇り」 浦和MFが語る盟友との固い絆

「J1のトップでやるのは厳しい時期だけど…」

 日本サッカー界の中で“黄金世代”と呼ばれる79年組の中でも、1999年のナイジェリア・ワールドユース(現U-20ワールドカップ)準優勝の中心メンバーであり、小野はその中心的な存在としてプレーしてきた。平川もまた同級生でありながら、小野の背中を見てプレーしてきたという。そんな彼らも、今年38歳の誕生日を迎える。小野はここまで公式戦3試合の出場でフル出場はなく、平川はまだプレー機会をつかんでいない。平川も「J1のトップでやるのは厳しい時期にある」と認めた上で、それでもできることがあると話す。

「お互いに今年38歳になるけど、この経験を生かして伝えていくことはまだまだできる。僕もそうだし、伸二にもチームを引っ張っていってほしいですよね」

 盟友の平川と小野が、ピッチ上で対峙する機会が訪れるかは分からない。それでも、平川は小野と再会することを楽しみにしている気持ちを話した。小野にとってリーグタイトルやアジア王者を決めた思い出のある埼スタでの古巣対決は、どのような結末を迎えるのだろうか。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro KUTSUWADA

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング