“天才”小野伸二と「一緒にプレーできたことは誇り」 浦和MFが語る盟友との固い絆
もし今の“ミシャレッズ”に小野がいたら…
当時の浦和はブラジル代表歴を持つFWワシントンが絶対的な点取り屋として君臨し、トップ下にはMFロブソン・ポンテも在籍。他にもFW田中達也、FW永井雄一郎などが前線に構え、中盤には現日本代表主将のMF長谷部誠やMF鈴木啓太も在籍。まさに多士済々のメンバーが揃っており、小野と言えどもスタメンが保証される存在ではなかった。それと同時に、ギド・ブッフバルト、ホルガー・オジェックといったドイツ人指揮官の下で、浦和は比較的ボールポゼッションよりもカウンターを武器にするチームだった。
それだけに、現在のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が推し進めるパスとコンビネーションを重視するサッカーの中に小野がいたらーーという“たられば”も、想像したくなる面がある。平川は「もちろん、たらればですけど」とした上で、「伸二がいたらと考えると、いろいろなプレーが想像できますよね」と笑みを浮かべた。
平川は小野と「1週間、連絡を取らないことはないですよ」とした上で、相手チームの選手として迎えるゲームについてこう話す。
「普段は、もちろん違うチームの選手としてチーム状況やサッカーの中身の話をしないのは暗黙の了解だし、試合の90分間は相手として厳しいプレーもしなくてはいけない。でも、試合終了の笛が鳴った時点で仲間に戻れるし、それが揺るがないだけの絆がある。元気に埼スタに来てほしい」