38歳ベテランGKは「まだ20歳くらいに見える」 ゴール起点にJ助っ人が感嘆「卓越してる」

浦和GK西川をDFホイブラーテンが絶賛
試合の流れを大きく引き寄せる一発だった。今シーズン、アウェーゲームで未勝利が続いていた浦和レッズは、4月13日のJ1第10節でFC町田ゼルビアと対戦し、2-0で勝利した。苦戦が続いていたアウェーゲームで試合を大きく動かしたのが、前半15分にDFマリウス・ホイブラーテンが挙げた先制ゴールだった。
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右コーナーキックを得た浦和はMF金子拓郎がショートパスをMFマテウス・サヴィオにつけると、そこからゴール前へ低いボールが供給される。そこにホイブラーテンが左足で合わせてゴールネットを揺らした。
キャプテンマークを巻いていたノルウェー人DFは「セットプレーの練習はたくさんやってきましたし、しっかりとヒットできるように取り組んできました。前迫(雅人セットプレー)コーチが、しっかりとFKをオーガナイズしてくれているので、今日は結果に出せました。それをもっともっと得点につなげていきたいです」と、今季初ゴールをコーチングスタッフたちとの成果だと振り返った。
このゴールで先制した浦和は、前半38分にも町田の中央が開いたところをGK西川周作が低いボールで通し、トップ下のMF渡邊凌磨がフリック。これを1トップ起用されたFW松尾佑介が受けてゴールに決めた。GK西川を起点にした見事なカウンターだったが、この日、無失点にも大きく貢献した38歳のベテランGKには、ホイブラーテンも絶大な信頼を寄せる。「彼がプレーしている時は、まだ20歳くらいに見えますよね」と笑い、「みんなが彼の重要性を分かっています」と続けた。
「守れるだけではなく、足元の技術も卓越しています。今日の後ろからスタートした2点目を見てもらっても分かるとおり、あのキックは僕らの強みですから効果的に使わないといけません。有効活用できれば今日のようにゴールにもつながります。彼のキックを直接利用することもできますし、相手のプレッシャーを引き寄せるためにも、うまくシュウを使っていけたらと思います」
CBが先制点を決め、GKが追加点に直結するパスを出し、今季ここまで6試合勝てなかったアウェーゲームを完封勝利で終えた浦和。全員で攻め、全員で守るを体現できたこの一勝は、チームが上昇気流に乗る転機となる一戦になったかもしれない。