混沌J1に「どのチームも苦しんでいる」 7位転落の町田指揮官が心境吐露「本当にギリギリ」

町田を率いる黒田剛監督【写真:徳原隆元】
町田を率いる黒田剛監督【写真:徳原隆元】

町田は浦和に0-2敗れて1位から7位に順位を落とした

 FC町田ゼルビアは4月13日に国立競技場で行われたJ1第10節の浦和レッズ戦に0-2で敗れた。試合後の会見で町田の黒田剛監督は、「どのチームも苦しんでいる」と大混戦となっているリーグについて自身の見解を口にした。

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 昨シーズン、初のJ1で優勝争いを繰り広げた町田は、今シーズンも上位争いを続けている。第9節を終えて首位に立っていたが、この日、浦和に敗れたことで一気に順位を7位まで落とした。

「国立ということもあり、昨年も引き分け(2-2)で終わっていた一戦でもあったので、何とか決着をつけたいという意気込みだけは前面に押し出していこうと臨みました」と語った黒田監督だったが、「ただ、ショートCKからの失点、GKからの花道が開いてしまって、松尾選手に中央を突破されてしまった(2失点目)。ここに尽きるんですけど、まさしく警戒していた、注意していたとおりの失点を与えてしまったことが、我々としては試合全体をすごく難しくしてしまった」と、浦和に与えた2つの失点を悔しがった。

 試合前にはこの試合を重要視していた指揮官だが、今シーズンのJ1リーグが大混戦となっていることから、「これに一喜一憂することが一番良くない」と切り替えることの重要性を続けた。

「どのチームも本当に苦しんでいるなという印象です。どこかが突出していて、楽に勝ち上がっているチームもなく、本当にどこも1点という得点を取るか取られるかというギリギリの勝負をしています。それだけに『粘り強く』とか、『我慢強く』といった気持ちが、かなり左右してくる」

「まだまだ団子状態ということは、一つ勝てばトップにもなるし、一つ負ければ中位以下にもなる。それが今年のリーグの特徴。みんなどこのチームも苦しみながら頑張っているのが如実に出ている状態なので、そのなかで首位争いに食いついていけるように気持ちを切り替えて、しっかり身体を休めて、もう一回ギアを入れ直して頑張っていきたいなと思います。選手たちは全然下を向いていないので、しっかり今回起きたことについては、反省材料をきちっと受けとめて改善して、次に向けてもう一回再出発したいなと思います」

 次節、町田はヴィッセル神戸とのアウェーゲームを迎える。昨季の町田は序盤に連敗を喫しなかったことから、最終節まで優勝争いに食い込めていた。それだけに昨季1分け1敗と未勝利に終わった2連覇中の相手にリバウンドメンタリティを示せるかは、この先のリーグ戦を占ううえでも大きなポイントになりそうだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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