無念の欠場も「岩政さんのあれも見ていた」 古巣対戦で…札幌に感謝「お金を落としてくれて」

水戸・松原修平の熱い思い「スタメンをもう1回取り返していきたい」
水戸ホーリーホックは4月12日、J2リーグ第9節で北海道コンサドーレ札幌に3-1で勝利した。数的不利に陥った相手に対し、内容も圧倒しての快勝。そんななか、古巣戦に出場できず悔しい思いを抱えていた男がいる。主将を務めるGK松原修平は「スタメンをもう1回取り返していきたい」と熱い思いを語った。
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北海道函館市出身で、札幌U-15、U-18で育った松原。ファジアーノ岡山でプロ入りし、カマタマーレ讃岐、ザスパクサツ群馬、湘南ベルマーレ、京都サンガF.C.と渡り歩いたが、2022年に念願の札幌に加入。しかし、2年間でリーグ戦の出場はなかったことで、2023年12月に水戸への完全移籍を決断していた。
昨季は守護神として26試合に出場したが、今季は3試合連続でレギュラーを譲っている状況。「やることは変わらないですし、相手が古巣とか関係ない。監督の今のセレクトが西川というだけ。また次、僕はルヴァンがあるのでそこでしっかりアピールして、もう1回取り返したいなと思っています」と話した。
「僕が置かれている状況が続けて外れていたので、札幌というよりはリーグ戦にもう1回、出たいという気持ち。あまり札幌とか考える余裕もなく毎日の練習を過ごしていました。知っている名前が多かったのは不思議な感じですけど、まだそこまでいけるレベルではなかったなと、まだ自分の力不足を感じます」
試合は札幌に退場者が出るなど荒れ模様になったが、「ピッチに入ったら関係ない。俺らはああやって挑発じゃないですけど、激しく行って札幌さんの勢いを削ごうというのは狙いとしてありました」とニヤリ。「前節の岩政さんのあれも見ていたので、俺らも負けていられないというのはあった」と明かした。
試合後には札幌のゴール裏に挨拶し、ミックスゾーンでかつての戦友と熱いハグを交わした。それでも涙は見せず、「ドーム行ったらあるかもしれないですけど、ここは僕らのホームなので。逆に来てくれて、お金を落としてくれてありがとうみたいな。アウェー席も完売ですごくいい雰囲気でした」と語った。
次に見据えるのは守護神をレギュラーを取り返すことと、アウェーでの札幌戦だ。「家族とかもたくさん来ますし、本当に一番プレーしたい場所なので。そこまでには絶対、スタメンをもう1回取り返していきたいと思っています」。どん底から何度も這い上がってきた松原が、地元で勇姿を見せてくれるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)