助っ人DF2人無効化→18歳FW決勝弾「運が良かったと思わない」 “連発逸材”にベタ惚れ「才能秘めた」

ルカオの突破から佐藤龍之介が決勝ゴールを決めた【写真:徳原隆元】
ルカオの突破から佐藤龍之介が決勝ゴールを決めた【写真:徳原隆元】

岡山が18歳FW佐藤龍之介の決勝弾で“中国ダービー”勝利

 ファジアーノ岡山は4月12日、J1リーグ第10節でサンフレッチェ広島との史上初の“中国ダービー”に臨み、1-0で勝利を掴み取った。プライドが激突する一戦で強敵を撃破。“重戦車”の異名を持つFWルカオが相手DFを振り切ったドリブルで突破し、FW佐藤龍之介が仕留めた。「あそこに入ることがあのゴールになった」と出場2試合連続ゴールに指揮官も「ポテンシャル、才能秘めた選手」と惚れ惚れ。助っ人FWとの連係も光った。

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 新たな伝統が幕を開けた。J1で中国地方のチームが激突。初の顔合わせとなる“中国ダービー”で先手を取ったのは敵地に乗り込んだ岡山だった。0-0で折り返した後半13分、2分前に投入されたばかりの佐藤のファーストタッチだった。ルカオが裏抜けから相手DF2人を振り切ってゴール前へ。こぼれたところで走り込んでいた佐藤がしっかりと決め切った。

「ルカオ選手についていって、ゴール前に入っていた。あそこに入ることでゴールにつながったのかなと。持ってると言えば持っているけど決まる時はそんな感じ。運が良かったとも思わないし、自分のゴールだと思う。もともと自分は点を取れる方の選手だと思っているので、自信になってきた。自分の中ではチャンスをしっかり仕留められているだけかなと思います」

 プロ初ゴールとなったセレッソ大阪戦に続いて、出場2戦連発。ウイングバックを任せられているが「サッカー選手としては試合に出ることが一番で出られるならどこでもプレーします。ワイドも初めてやっていますけど自分の特徴も出せますし、ネガティブなことも全くない。将来の幅も広がっていく」と前向きに捉えている。実際、守備では1対1が磨かれ「今までのキャリアではなかったのでちょっとビクビクしながらやっていますけど、充実している」と手応えを得た。

 その18歳をお膳立てしたのがルカオ。“重戦車”らしいフィジカルを生かした突破は味方も絶大な信頼を置いている。10試合を終えて「J1で通用していると言うことを証明していると思う。リスペクトしながらコメントするんですけど、全然やれると思う。J2からJ1へ来た時にルカオはやれるのかと迷った人も多かったと思う。でもこの10試合、ピッチ内で答えが出たんじゃないかなと思います」と、本人も頷いた。

 広島を撃破して、アウェーで初勝利。初の連勝となった。勝ち点17に乗せた岡山はこれからも突き進んでいく。

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