五輪男子のサッカー4枠減少も…「影響はさほどない」 森保監督が確信…指導者のレベル向上

森保一監督が五輪サッカーについて言及した【写真:徳原隆元】
森保一監督が五輪サッカーについて言及した【写真:徳原隆元】

2028年のロス五輪で出場枠が「16」から「12」になることが決定

 国際サッカー連盟(FIFA)は4月9日に2028年のロサンゼルス五輪において、男子サッカーの出場国枠を従来の「16」から「12」に変更することを発表した。11日に行われたJ1第10節のFC東京vs柏レイソルの試合を視察した森保監督は、試合後にその影響を問われると「日本のサッカーの成長には、影響はさほどないと思っています」と、自身の見解を語った。

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 男子サッカーのオリンピック出場枠は、昨年のパリ五輪では16であり、アジアには「3.5」枠が与えられていた。しかし、今回の決定によってロサンゼルス五輪のアジアからの出場枠は減少することが確実視されている。12か国で競われたパリ五輪の女子サッカーのアジア枠は「2」だったが、男子サッカーもそうなる可能性がある。

 五輪の出場国数が減ることが、日本サッカーにどう影響すると考えるかと問われた森保監督は、「オリンピックに出る出場枠としては、本当に厳しくなると思います」と前置きをしたものの「日本のサッカーの成長については、影響はさほどないと思っています」と言い、その理由を続けた。

「オリンピックは選手として非常に素晴らしい経験ができる場ではあります。けれども、これだけ育成からトップまで含めて、指導者のレベルが上がって、素晴らしい選手たちを育てている。だからこそ、日本のサッカーの成長があると思います。もちろん、より高いレベルの国際大会でプレーすることは大切だと思いますけど、自分たちがどんな環境のなかでも世界で活躍できる選手たちを育てられる。そういう指導者がたくさんいることに自信を持ち、選手が思い切って国内外でチャレンジできる環境を作ってあげることをやれれば、世界大会に絶対に出なくても選手は育つということを日本全体で自信を持った方がいいかなと思います」

 男子サッカーは1996年のアトランタ五輪から前回のパリ五輪まで8大会連続で五輪出場を続けてきている。9大会連続の出場を目指す大岩ジャパンにとっては厳しい決定になったが、すでに日本には安定して選手を育成できる土壌があると森保監督は感じているようだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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