途中出場から劇的弾「100点じゃないですか」 190cmストライカーが要求した「上げてこい」

同点ゴールを決めた木下康介【写真:徳原隆元】
同点ゴールを決めた木下康介【写真:徳原隆元】

木下康介は後半13分から途中出場

 柏レイソルは4月11日のJ1リーグ第10節でFC東京と対戦し、1-1で引き分けた。ボールを保持する時間が長かった柏だったが、前半35分に先制点を許す苦しい展開に。その後も攻めあぐねていたが、後半アディショナルタイム4分に途中出場のFW木下康介がゴールを決め、敵地で勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

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 交代でピッチに送り込まれた選手の差が出た。後半AT4分、柏は右サイドでスローインを得ると、そこからFC東京の守備を崩しにかかる。DF長友佑都の背後をとったMF熊坂光希が右サイドの深い位置からエリア内にクロスを入れると、ゴール前に流れたボールに反応した木下が、DF木本恭生に競り勝ってゴールを右足でゴールを決めた。点を取りたかった柏は木下を、守りたかったFC東京は長友と木本を投入していたが、求められたタスクをこなしたのは木下だった。

 前半をベンチで過ごすなかで、木下は「失点したけれど、支配はできている。ただ、割とウチはあることですが、シュート数が少ないなと感じて気になってはいました」と言う。そして最初の交代カードとして後半13分からピッチに立ったが、「(ピッチに)入った当初は、あまりクロスとかも入ってこなくて、ノーチャンスな展開だった」と振り返る。

「負けている状況だったので、周りにも『上げてこい』と要求し続けていました。最後は1、2、3回とクロスが上がってきましたが、なんとか変えようと声を出して要求したのが実ったかなと思います」と、自身が全うした役割に胸を張り、自身の出来に採点を求められると「点を取ったから100点じゃないですか?」と、笑顔を見せた。

 そして勝ち点ゼロではなく、勝ち点1を取って終われたことについては、「先制されて苦しい展開で、ゼロで終わるのと1で終わるのは違うと思うので、そこは大きかったと思う」と、自身のゴールで手にした勝ち点1の重みを噛み締めた。

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