森保監督「勝つってやはり難しい」 ベンチでも最前線で鼓舞…復帰の長友佑都は「周りを熱くさせる力を持つ男」

森保一監督が怪我から復帰をした長友佑都について言及【写真:徳原隆元】
森保一監督が怪我から復帰をした長友佑都について言及【写真:徳原隆元】

森保監督がFC東京と柏レイソルの一戦を視察

 日本代表の森保一監督は、4月11日に行われたJ1リーグ第10節のFC東京対柏レイソルの試合を視察した。序盤にリードしたFC東京が後半アディショナルタイムまでリードを保っていたものの、後半AT4分にスローインからの攻撃で同点に追いつかれた試合を振り返り、「最後まで勝負がわからないという点で魅力満載のゲームでしたが、勝つってやはり難しいなと思って見ていました」と、コメントした。

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 この試合ではFC東京のDF長友佑都が怪我から復帰してベンチ入り。後半33分から途中出場した。ベンチにいる間は、時に松橋力蔵監督よりも前に出て積極的にコーチングを行い、チームを鼓舞。4試合ぶりに立ったピッチでも相手の攻撃を食い止めてから、サポーターに声援を求めるなど、存在感を示していた。

 残念ながら長友の守るサイドから崩されて、守り切るというミッションは完遂できなかった。それでも森保監督は「クローザーとして投入されたと思いますが、局面、局面での戦いでチームを鼓舞する、戦う姿勢を示すという部分では彼は持てる力を発揮できていたのかなと思います。また、サポーターの皆さんを含め、周りを熱くさせる力を持っている男だなと思って見ていました」と、ポジティブに評価した。

 また、交代出場の直前にはユニフォーム姿で監督よりも前に出てコーチングエリアで指示を送り、第4審判に注意を受けていた。このシーンを目にしていなかったという森保監督だが、「(監督より前に行くのは)我々の試合の時もそうです」と笑みを浮かべて、「その熱い思いは、素晴らしいなと思います。常に私が一緒に戦わせてもらっている時も、監督やスタッフより前に出ることはあります。本当に勝ちたいという思いが出ていて素晴らしいなと思います。それがピッチ内でプレーヤーとして戦っていても、ベンチで戦っていても、ベンチ外で戦っていても、すべて変わらない姿勢で彼は自チームのために戦っている。そこは本当に素晴らしいと思います」と、チームにいることの価値を口にした。

 ただし、コーチングエリアで指示を出す姿は、日本代表のチーム内でも話題になることはあるようだ。「時々、監督やスタッフより前に来て、チームメイトにはイジられています」と森保監督は明かして、「けれども、本当にそこはチームに関わるすべての人が、チームのために自分のできることをやりきって戦う姿勢として素晴らしいものを示してくれているかなと思います」と再度、ベテランの存在感の重要性を強調した。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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