引退試合で負傷から「長かった」 37歳ベテランが復帰…約4か月ぶり出場「ここからだな」

小林悠が今季リーグ戦初出場を果たした
川崎フロンターレの元日本代表FW小林悠は、4月9日に行われたJ1リーグ第5節延期分の横浜F・マリノス戦に先発して、今シーズン初出場を果たした。後半17分までプレーした小林は、昨年末に行われた元日本代表MF中村憲剛氏の引退試合で負傷していた。
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昨年のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)グループステージ第6節山東泰山戦(4-0)以来、約4か月ぶりの復帰となった。小林は「(復帰まで)長かったです」と言い、「今シーズン、ちゃんとしたフルコートでゲームをしたのは初めてだったので。前半はボールを持たれてきつかったんですけど、とりあえず怪我なく終われてよかったです」と、プレーできたことに安堵の表情を見せた。そして「やっぱり楽しかったですね。今年初めてだったので、やっと戻ってきたなと。今シーズンここからスタートだなっていう感じです」と、振り返った。
開始早々には、ペナルティーエリア内で相手と接触して倒れ、起き上がってからも腕を気にしていたため、見ている者をヒヤリとさせた。「痛いのは、まだ痛いので」と苦笑しつつ、小林は「でも、大丈夫な範囲でやれているので、ここからだなという感じです」と問題ないことを強調した。
せっかくの復帰戦となったが、前半は横浜FMに一方的に攻められるような展開となり、なかなか小林が攻撃で絡める場面がなかった。「守備のハメ方的に良くなくて。ハーフタイムにしっかり修正してうまくやれるようになって、後半は結構ボールを持てたり、チャンスの時間も多かったりしたので楽しくやれたんですけど、前半の途中でもっと早く修正できれば良かったなと思います」と、悔しさをにじませる。
チームは最終的には引き分けに持ち込んだが、終盤までDFセサル・アイダルの30メートル級のミドルシュートで2-1とリードしていたことを考えれば、勝ち点3を取りたい一戦だった。「今日はもったいなかったですね。アイダルの素晴らしいゴールでリードしたまま終われれば良かった。でも、いろんな選手が出て、こういう試合に勝てればもっと強くなると思いますが、最後に(高井)幸大が決めてくれて引き分けたので、次につながる試合だったかなと思います」と、前を向いた。
「連戦で希望どおりの練習試合もなかなか組めなかったので、コンディション的にも上げるのは難しかった」という小林にとっても、今日の試合でプレーできたことは大きなプラスになるはず。「次はもっといいプレーができると思うし、ここから頑張りたい」と言う37歳の2025シーズンがスタートしたことは、川崎にとっても大きなプラスになるはずだ。
(河合 拓 / Taku Kawai)