テネリフェCEOが語る、柴崎の商業的価値と適応障害 「大事なのは人間としての精神的安定と健康」

「ガクを公の場に出さないことを決めた」

 また柴崎については適応期間が長引いたことについて、多くの報道がなされた。その件についても「我々の決定は選手(柴崎)にとって何が最善であるのかを常に考慮されていたものだった。サッカー選手として立ち直れるように回復させることが最優先のものだった」とプロセスを語った。

 さらに「私が言えるのは、ガクの代理人と1日中ともにし、まだ急ぐ時期ではないとの考えを共有したため、ガクを公の場に出さないことを決めた。何よりも大事なのは、人間としての精神的安定と健康だ」と、段階を置く覚悟を決めていたことを明かしている。

 加入後1カ月は退団も囁かれるほど体調を崩した柴崎だが、結果的にはクラブの判断によって最悪の事態を避けられた。昇格プレーオフを争う終盤戦のなかで、今後はピッチ上の活躍で話題を提供することはできるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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