W杯で痛感した「経験値」 柿谷曜一朗が赤裸々告白…2014年に経験した苦悩「気持ちの整理が難しかった」

「FOOTBALL ZONE」の公式YouTubeに登場
昨季限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗氏が「FOOTBALL ZONE」公式YouTubeに出演。森保一監督率いる日本代表について語ったり、自身が出場したブラジル・ワールドカップ(W杯)での苦悩も赤裸々に明かした。2013年に日本代表入りして本大会までの1年間、クラブの状況も含めて「気持ちの整理が難しかった」と当時の気持ちを吐露した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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2013年、東アジアカップ(現・E-1選手権)で初めてA代表入りした柿谷氏。すでにブラジルW杯への出場権を得ていたチームに最終予選を経験せず激動の1年間を過ごすこととなった。2013年にはJ1セレッソ大阪でもリーグ21得点。一気にブレイクを果たし、日本代表としても地位を手繰り寄せた。だが、翌年のW杯イヤー、柿谷にとっては苦悩のスタートとなった。
「正直あんまりW杯に自分が出るというイメージはそこまでなくて。 2013年にセレッソが自分たち若い選手たちが試合に出て、成績が良くなり出して。 2014年は(ディエゴ・)フォルランが来て、かなりJリーグの中でも注目された年やった。どちらかというと俺はそっちに結構気を遣っていて。だからそれプラス代表となると、チームであまりうまいこといってない(夏まで14試合1ゴール)のにという気持ちもあったりで、結構メンタル、気持ちの整理が難しかった」
本大会メンバー入りを果たし、その舞台に立った。そこで感じたのは「日本代表を背負う覚悟」だった。
「代表に選ばれて1年ぐらいやったので、日本代表を背負う覚悟とか、W杯で戦う覚悟が最終予選から戦ってきた選手たちと比べたらちょっと劣っていたかもしれない。気持ちが引けていたわけじゃないですけど。逆に今の日本代表の選手はW杯優勝のために日々取り組んでいるから心配はない。みんな共通意識でやれている。当時はJリーグ組が結構多かったし、予選を戦わずにW杯へ行ったメンバーも何人かいた。やっぱり会場の空気に飲まれたりした。海外で活躍している選手もたくさんいたけど、その選手たちとJリーグでしかやったことのない俺らと経験値は、もしかしたら合わない部分はあったかもしれない」
柿谷氏にとって2014年は悩み、ぶつかり、成長を遂げた年だった。その本音を明かしていた。